Raspberry Piを使ってADS-B受信(feed設定編)

21/07/17追記
注:以下の記事は20年3月現在の記述です。
記事が古くなっており、
Raspberry PiのOS、各feederの導入、設定方法が
更新されていますので
これから導入なさる方は
以下のサイトも参考にして設定してください。
FlightAware
https://ja.flightaware.com/adsb/piaware/install

Flightradar24
https://www.flightradar24.com/share-your-data

ADSBexchange
https://github.com/adsbxchange/adsb-exchange

RadarBox24
https://www.radarbox.com/sharing-data/guide

Plane Finder
https://planefinder.net/coverage/client

ADSBHub
https://www.adsbhub.org/howtofeed.php





今回はRaspberry Piを使ってADS-B受信の3回目です。
以下の記事の設定を前提に書いていますので
最初から設定される方は順にお読みください。

Raspberry Piを使ってADS-B受信(ハード編)
Raspberry Piを使ってADS-B受信(初期設定編)



前回まででRaspberry Piを
リモートで動かせる様になりました。

今回は目的である
各サイトにfeedする設定を行っていきます。

といっても、基本コマンドをコピペして
SSH(Tera Term)から実行するだけです。


前提としてRaspberry PiのローカルIPは

前回固定した192.168.1.100としています
各自の環境に置き換えてお読みください。




・dump1090について
dump1090というソフトが
受信機からADS-Bをデータで送信できる形にしてくれます。
最新版はdump1090-faです。

まずはdump1090-faがインストールできるように
FlightAwareの設定から進めます。




・FlightAwareの設定
1行ずつ実行していきます

wget https://ja.flightaware.com/adsb/piaware/files/packages/pool/piaware/p/piaware-support/piaware-repository_3.8.1_all.deb

sudo dpkg -i piaware-repository_3.8.1_all.deb

sudo apt-get update
sudo apt-get install piaware

sudo piaware-config allow-auto-updates yes
sudo piaware-config allow-manual-updates yes

sudo apt-get install dump1090-fa
sudo apt-get install dump978-fa

再起動

sudo reboot

動作確認
http://192.168.1.100:8080
(http://前回固定したIP:8080)
に接続できればOKです。

自動でfeed開始していますので
FlightAwareでアカウントを作りログイン後
Raspberry Piが動いてるネットワークと同じグローバルIPで
https://ja.flightaware.com/adsb/piaware/claim
に接続し登録します。

少し置いて
受信が確認されるとメールが送られてきて
Enterprise Userになります。



・Flightradar24の設定

sudo bash -c "$(wget -O - https://repo-feed.flightradar24.com/install_fr24_rpi.sh)"

でセットアップが始まります。

Step 1.1
メールアドレスを設定。
sharingkeyを既に持っていれば入力
(無ければ空エンター)

Step 3
受信機の
緯度経度
アンテナの地上高(ft)を設定します。

(例)
37.***
139.***
6
(ft)

Would you like to continue using these settings?

Enter your choice (yes/no)$:yes

We have detected that you already have a dump1090 instance running. We can therefore automatically configure the FR24 feeder to use existing receiver configuration, or you can manually configure all the parameters.

Would you like to use autoconfig (*yes*/no)$:yes

Step 4.1 – Receiver selection (in order to run MLAT please use DVB-T stick with dump1090 utility bundled with fr24feed):

1 – DVBT Stick (USB)
—————————————————–
2 – SBS1/SBS1er (USB/Network)
3 – SBS3 (USB/Network)
4 – ModeS Beast (USB/Network)
5 – AVR Compatible (DVBT over network, etc)
6 – microADSB (USB/Network)
7 – SBSx via Basestation (localhost:30006)

Enter your receiver type (1-7)$: 4

Step 4.2 – Please select connection type:

1 – Network connection
2 – USB directly to this computer

Enter your connection type (1-2)$: 1

Step 4.3A – Please enter your receiver’s IP address/hostname
127.0.0.1
Step 4.3B – Please enter your receiver’s data port number
30005

Step 5.1 – Would you like to enable RAW data feed on port 30334 (yes/no)$: no

Step 5.2 – Would you like to enable Basestation data feed on port 30003 (yes/no)$: no

Step 6A
Select logfile mode (0-2)$:0

Step 6B – Please enter desired logfile path (/var/log/fr24feed):
$:空エンター

サービス起動

sudo systemctl start fr24feed

これで設定完了です。

動作確認
http://192.168.1.100:8754
(http://前回固定したIP:8754)
に接続できればOKです。

こちらもfeed開始していますので
flightradar24でアカウントを作りログイン後
Raspberry Piが動いてるネットワークと同じグローバルIPで

https://www.flightradar24.com/share-your-data
から
「Activate Raspberry Pi」
で登録すればBusiness Userになります。




・ADSBexchangeの設定

こちらは軍用機などのデータもフィルタされない
魅力的なサービスです。

インストール

sudo apt-get install git
sudo rm adsb-exchange -rf
git clone https://github.com/adsbxchange/adsb-exchange.git
cd adsb-exchange
sudo bash setup.sh
cd /home/pi
git clone https://github.com/adsbxchange/adsbexchange-stats.git
cd adsbexchange-stats
chmod +x install.sh
sudo ./install.sh

確認
https://www.adsbexchange.com/myip/

これでfeedが有効であれば
Tracking Map
https://tar1090.adsbexchange.com/
が見ることが出来るようになります。

なお、インストール後以下のコマンドで状態を確認できます。
MLAT構成の表示

cat /etc/default/adsbexchange

システム状態

sudo systemctl status adsbexchange-mlat
sudo systemctl status adsbexchange-feed

再起動

sudo systemctl restart adsbexchange-feed
sudo systemctl restart adsbexchange-mlat




・RadarBox24の設定

sudo bash -c "$(wget -O - http://apt.rb24.com/inst_rbfeeder.sh)"

sudo reboot

で設定完了です。

その後

sudo rbfeeder --showkey --no-start

でキーを確認後

RadarBoxにアカウントを作りログイン後
https://www.radarbox24.com/raspberry-pi/claim
のアドレスに先程のキーを入力することで
受信機との紐付けができたとメールが届きます。

その後しばらくして受信データが確認されると
自動的にFeeder / Businessアカウントになったとメールが届きます。

なおMLATを有効にするためには

1. sudo bash -c “$(wget -O – http://apt.rb24.com/inst_rbfeeder.sh)”
2. sudo apt-get install mlat-client -y
3. sudo reboot
を実行する必要がありますが、

上記2.がうまく行かないので
sudo bash -c “$(wget -O – http://apt.rb24.com/inst_rbfeeder.sh)”
の後に下記を実行します。

sudo apt update -y
sudo apt-get install -y git curl build-essential debhelper python-dev python3-dev

cd /home/pi/
git clone https://github.com/mutability/mlat-client.git

cd /home/pi/mlat-client
sudo dpkg-buildpackage -b -uc

cd /home/pi/
sudo dpkg -i mlat-client_*.deb

sudo reboot

以上でRadarBox24のMLATを有効にできます。




・Plane Finderの設定

wget http://client.planefinder.net/pfclient_4.1.1_armhf.deb
sudo dpkg -i pfclient_4.1.1_armhf.deb

動作確認
http://192.168.1.100:30053
(http://前回固定したIP:30053)
に接続できればOKです。

メールアドレス 例: ***@gmail.com
アンテナの緯度 例: 39.****
アンテナの経度 例: 139.****
アンテナの高さ 例: 6(ft)

Create a new sharecodeで
メールアドレスにsharecodeが届きます。

Receiver data format: Beast
IP address: 127.0.0.1
Port: 30005

Complete configuration
で完了です。




・ADSBHubへの送受信、VirtualRadarServerの設定

こちらも軍用機などのデータが見れます。
Windows版のソフトもあり
Raspberry Pi側で受けたADSBHubのデータを貰うことも出来ます。

WindowsでVirtualRadarServerのプラグインを使うと
登録した機体が受信されるとメールを送るなど
便利な使い方も出来ます。
(Windows側の設定は後日改めて書きます)



・Raspberry Pi版VirtualRadarServerセットアップ

VirtualRadarServerはmonoという機能を使うので
先にインストールします。

(なお、最新版のmonoをインストールすると
レーダー画面で飛行機のアイコンが消えるバグ?があります。
古いバージョンを使っているとソフトの更新時に
画像のようなエラーが表示されますが
そのままにしておきます。詳しくは以下参照)
https://forum.virtualradarserver.com/viewtopic.php?t=1957


・mono(旧版)のインストール

sudo apt install apt-transport-https dirmngr gnupg ca-certificates

sudo apt-key adv --keyserver hkp://keyserver.ubuntu.com:80 --recv-keys 3FA7E0328081BFF6A14DA29AA6A19B38D3D831EF

echo "deb https://download.mono-project.com/repo/debian stable-raspbianbuster main" | sudo tee /etc/apt/sources.list.d/mono-official-stable.list

sudo apt update

sudo apt install mono-devel



・VirtualRadarServerのインストール

mkdir vrs
cd ~/vrs
wget http://www.virtualradarserver.co.uk/Files/VirtualRadar.tar.gz
tar -zxvf VirtualRadar.tar.gz

wget http://www.virtualradarserver.co.uk/Files/VirtualRadar.exe.config.tar.gz
tar -xvf VirtualRadar.exe.config.tar.gz



・ポートの変更(piawereとの重複の為)

sudo nano ~/.local/share/VirtualRadar/InstallerConfiguration.xml

下記を追加

<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?>
<InstallerSettings xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema">
<WebServerPort>8081</WebServerPort>
</InstallerSettings>

3行目に8080以外のポートを記入します。
(ここでは8081にしました)
Ctrl+o、リターンで保存
Ctrl+xで終了

VirtualRadarServerのRaspberry Pi版ですが
Raspberry Piのデスクトップから
ウインドウ形式のソフトも起動できるのですが
Raspbian Busterでは文字化けします。

ですので管理をwebで行うプラグインをインストールします。



・Webadminプラグインのインストール

cd ~/vrs
wget http://www.virtualradarserver.co.uk/Files/VirtualRadar.WebAdminPlugin.tar.gz
tar -zxvf VirtualRadar.WebAdminPlugin.tar.gz
mono VirtualRadar.exe -nogui -createAdmin:ユーザー名 -password:パスワード

と入力、2回目からは下記で起動します。

mono VirtualRadar.exe -nogui



・常に情報をADSBHubに送るため自動起動を設定します。

VirtualRadar.exeを起動するスクリプトを書きます。

cd ~
nano vrs.sh

以下2行書き込み

#!/bin/sh
mono /home/pi/vrs/VirtualRadar.exe -nogui

Ctrl+o、リターンで保存
Ctrl+xで終了

vrs.shに実行権限を付与します。

chmod +x /home/pi/vrs.sh

起動時に実行するよう設定します。

crontab -e

一番下に1行追加

@reboot /home/pi/vrs.sh

Ctrl+o、リターンで保存
Ctrl+xで終了

確認

crontab -l
@reboot /home/pi/vrs.sh

とあればOKです。

VirtualRadarServerの管理画面
http://192.168.1.100:8081/VirtualRadar/WebAdmin/Index.html
先程入力したユーザー名、パスワードでログインします。
VirtualRadarServerの設定はここから行います。

Raspberry Piでのフライトの表示画面
http://192.168.1.100:8081/VirtualRadar/desktop.html

Googleマップのエラーが表示されると思いますが、
利用にはGoogleマップのAPIキーの取得が必要になりますので
それについては後日別項で書きます。



・adsbhub.orgにアカウントを作ります。

http://www.adsbhub.org/register.php

右上のsettingから
ProfileとNewStationを画像の通り記入し保存します。



・VirtualRadarServerの設定

WindowsPCから
フライト表示に必要な画像データ等をダウンロードします。
https://www.kinetic.co.uk/resourcesdownloads.php
より

SilhouettesLogos
OperatorLogos1
OperatorLogos2
OperatorLogos3
OperatorLogos4
Country Flags
BaseStation.sqb
をそれぞれダウンロードし解凍します。

OperatorLogosに関しては全て解凍して
上書きして一つにまとめて
OperatorLogosフォルダに入れます。

SilhouettesLogosと
OperatorLogosフォルダには画像ファイルが
Country Flagsの中のサブフォルダに国旗の画像が
BaseStationフォルダの中にはBaseStation.sqbファイルが
それぞれ有ればOKです。

SilhouettesLogos
OperatorLogos
Country Flags
BaseStation

各フォルダをvrsフォルダにコピーします。
前回設定したsamba(Windowsのエクスプローラー)を使って
¥¥192.168.1.100 ¥ pi ¥ vrsへコピーします)

なお、上記の4つのフォルダは
次回WindowsでのVirtualRadar設定でも利用しますので
Windowsにも保存しておいてください。

VirtualRadarServerの管理画面を開きます。
http://192.168.1.100:8081/VirtualRadar/WebAdmin/Index.html


右側の「option」を選択

[Data Sourcesの項目]

画像の通り

Database filename:
/home/pi/vrs/BaseStation-sqb/BaseStation.sqb
Flags folder:
/home/pi/vrs/OperatorLogos/
Silhouettes folder:
/home/pi/vrs/SilhouettesLogos/
Pictures folder:
/home/pi/vrs/Country Flags/
にそれぞれ設定

Search sub-folders for pictures
Download air pressure readings
Lookup aircraft details online
全てチェックを入れます。

一度一番下のSaveで保存します。


一つ飛ばして

[Receiver Locations項目]

Addを押してLocationsに受信機の緯度経度を入力します。
一番下のSaveで保存します。


[Receivers項目]

Addを押して

まず画像の通り自分の受信機を登録します。

もう一度Addを押して
ADSBHUBからのデータ受信も画像の通り設定します。

一番下のSaveで保存します。



[Rebroadcast Servers項目]

ここでは自分の受信機で受信したデータを
再送信の形でADSBHUBに送ります。
画像の通り設定します。

一番下のSaveで保存します。



[Merged Feeds項目]

Receivers項目で設定した
「自分で受信したデータ(Receiver)」と「ADSBHUBからもらったデータ(ADSBHUB)」を
マージ(統合)して表示できるので設定しておきます。

この設定をしておくとフライト表示画面で
「自分で受信したデータのみ(Receiver)」
「ADSBHUBからもらったデータ(ADSBHUB)」
「両方合わせたデータ(Merged Feed)」の
3つから選択できるようになります。

基本的には (Merged Feed) で表示するのが良いと思います。

一番下のSaveで保存します。


全て設定が終わった後
左側のHOMEを押して
画像の通りにConnectedになって
右の数字が増えてればOKです。

こちらからの受信データの送信が確認されないと
ADSB側からのデータ受信が切断されますので
安定するまで少し待ってみてください。





各サイトへのfeedの設定は終わりです。
これで

FlightAware
Flightradar24
ADSBexchange
RadarBox24
Plane Finder
VirtualRadarServerを使いADSBHub

がフルに使えるようになったと思います。

前回の記事にも書きましたが
うまく動いてるようでしたら
ここでカードリーダーを使い
丸ごとイメージでバックアップ
しておくことをお勧めします。


次回はGoogleMapを利用するためのAPIの取得
また、Windows版のVirtualRadarServerを設定し
特定の機体が受信された場合に
メールを送れるソフトを紹介します。


おつかれさまでした。


・参考にさせていただいたサイト
https://ja.flightaware.com/adsb/piaware/install
https://www.flightradar24.com/share-your-data
https://www.adsbexchange.com/how-to-feed/
https://www.radarbox24.com/sharing-data
https://planefinder.net/sharing/client
https://forum.virtualradarserver.com/viewtopic.php?t=1957
https://forum.radarbox24.com/index.php?topic=101771.30
https://dz.plala.jp/wiki/index.php/RaspberryPi%E3%81%A8DVB-T%E3%81%A7ADS-B


次回
Raspberry Piを使ってADS-B受信 (GoogleMap+メール通知設定編)

Raspberry Piを使ってADS-B受信(feed設定編)」への2件のフィードバック

  1. 感謝です。
    これまで、VRSで自分のデータは見ていたものの、ADSBHubには連接できずにいたところ、この記事と出会い、まるで魔法をかけられたかのように疑問を解消することができました。
    次回の記事(Windows PCへのRebroadcast・・・こんな事ができるのか!)にもこれから取り組むところです。(先ずは、お礼をしなければと思い、コメントさせていただきました。)

    1. 岩松さん、コメントありがとうございます。

      ADSBHubに繋げられると
      自分以外の生データを見れるので面白いですよね!

      VRSは受信機からのデータを
      色んなデータの方式でRebroadcastできたり
      mergeして合わせることが出来るのでとても便利です。

      自分のメモ代わりの記事でしたが
      少しでもお役に立てたなら幸いです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。