今回は現在の自分の受信環境を
まとめてみようと思います。
前回の記事の通り、
今まではRTL-SDR V3主体で使っていたのですが
ちょっとお高いけど
評判が良かったAirspy Miniが
マルツで売ってたので
https://www.marutsu.co.jp/pc/i/1524991/
試しに購入したのが始まりで、
最終的には全部Airspyに置き換わりました。
実際に色々聴いてみると
・ノイズは低く、信号は強く、メリハリが効いてる。
SN比が良いので、弱い信号もきちんと拾える。
・近く(1NMぐらいの管制塔)の送信が
RTL-SDR V3ではアッテネータかませないと
潰れて聞こえなかったのが
なにもしなくともきちんとクリアに聞こえる。
・RTL-SDR V3では140Mhz帯のカンパニー波が
近くのアマチュア無線局により
被ってしまっていたのが無くなった。
などなど、さすがの高性能。
すっかり気に入ってしまい、
追加で
Airspy R2と
SpyVerter R2 Upconverter
Airspy mini*3台を
中国の深センから輸入
https://www.itead.cc/search/result/?cat=&q=airspy
Airspy R2にSpyVerter、AORのSA7000を繋いで
https://www.aor.co.jp/receiver/product/sa7000/
短波の受信をテストした結果
それまでの
RTL-SDR+Ham It Up Plusに比べ、
余計なノイズが低く
快適に洋上管制や陸上自衛隊の連絡波を受信できました。
その後、ADS-BでもAirspy R2は性能が良いという
こちらの記事を参考に
http://sg-lab.jp/radio/AIRSPY%20vs%20RTL%20SDR.html
Airspy R2をRaspberry PiのADS-B受信に利用してみようと。
せっかくなので最善の環境をと考え
Uputronics 1090MHz ADS-B Filtered Preamp
https://store.uputronics.com/index.php?route=product/product&path=59&product_id=50
こちらも購入して、
FlightAware Pro Stick Plus(FA青)と比較してみることに。

AirspyのRaspberry Piへの導入は
https://github.com/wiedehopf/airspy-conf/wiki/Manual-airspy-configuration-to-work-with-dump1090-fa-and-piaware
を参考にさせてもらいました。
オプションとか読んでみるに
Airspy側で受信した物をポート30004 beastで
dump1090-faに渡して
dump1090-faから各フィーダーにデータを渡す感じになるみたい。
なので、同時併用の時点では
https://github.com/wiedehopf/airspy-conf/wiki/Manual-airspy-configuration-to-work-with-dump1090-fa-and-piaware#1-b-configuration-if-you-installed-piawaredump1090-fa-via-apt-get-package
1b)のdump1090-faの部分は変更せずに、
/etc/default/airspy_adsb
の
network settings
NET= -l 29999:beast -l 47806:asavr -c localhost:30004:beast
から
-c localhost:30004:beastを削除して、
29999:beastにVRSで接続して動作確認しました。
結果的には
・受信範囲は主に洋上で微増
・信号の強さは振り切ってる感じ。
・シングルメッセージの機が激減
・数字上の最大レンジは同じ。
・受信メッセージは少し増えてる。




という事で良好な結果を得られたので、
Airspy R2はRaspberry PiのADS-B受信に使うことに決定。
その後しばらく
Airspy mini4台とRTL-SDR3台で受信機運用してたのですが
一度良い物を使うと元には戻れず
RTL-SDR V3では満足できなくなってしまって
Airspy miniを3台追加購入
合計Airspy mini7台運用にすることに・・・

ここで問題なのが
Airspy miniはRTL-SDRよりも
サンプリングレートが高く
最低でも3MSPSとなり、
RTL-SDRよりも多くのUSBの帯域幅を使います。
受信機運用に使ってる自宅PCは
外付けHDDなどUSB3.0の機器を
他にも多く使っていることもあり、
既に帯域幅は限界。
6MSPS運用はとてもじゃないけど出来ない状態。
というわけで、
USB3.0の拡張カードを増設することに
購入したのはこのカード
StarTech.com PEXUSB3S44V
https://www.amazon.co.jp/dp/B00HJZEA2S/

このカードはUSB4ポート増設用ですが、
それぞれのポートが
独立でUSBコントローラーを持っていることが特徴。

ここからそれぞれUSBケーブルで受信機を繋ぎ
4台については6MSPSで運用することが可能に。

他の1台も帯域に余裕のあるマザーのUSBに接続し
6MSPSで運用
残り2台はどうしても内部的に
同じコントローラーに繋がるので
3MSPSで運用することに。
というわけで、現時点での受信環境は以下のように。
[ADS-B]
アンテナ
FlightAware 1090 MHz ADS-B Antenna – 66 cm / 26 in
https://www.amazon.com/dp/B00WZL6WPO/

フィルタ+アンプ
Uputronics 1090MHz ADS-B Filtered Preamp
https://store.uputronics.com/index.php?route=product/product&path=59&product_id=50
受信機本体
Airspy R2
https://airspy.com/airspy-r2/

処理
Raspberry Pi4
[HF]
アンテナ
AOR SA7000
https://www.aor.co.jp/receiver/product/sa7000/
ガルバニック・アイソレーター
SHAFT CORPORATION
https://www.amazon.co.jp/dp/B00VCU6JE8/
AM放送用バンドストップフィルタ
NooElec Flamingo AM
(放送局が近いので2個直列)
https://www.amazon.co.jp/dp/B079CMB44V/
アップコンバータ
SpyVerter R2 Upconverter
https://airspy.com/spyverter-r2/
受信機本体
Airspy Mini 1台
https://airspy.com/airspy-mini/
処理
Windows10 PC
SDR# HDSDR
受信用途
陸上自衛隊連絡波、洋上航空管制
[VHF/UHF]
アンテナ
ダイヤモンド D777
https://www.amazon.co.jp/dp/B002LEXDJI/

引き込みケーブル
8DFB 15M
https://www.amazon.co.jp/dp/B06WVF7JJD/
1段目スプリッタ
ダイヤモンド 受信用分配器/混合器 SS500
https://www.amazon.co.jp/dp/B002CAC06I/
分配後ケーブル
8DFB 50cm 2本
https://www.amazon.co.jp/dp/B07F82D3G5/
MJ-SMA-P 変換コネクター 2個
https://www.amazon.co.jp/dp/B01L9B4E14/
2段目スプリッタ
SHAFT CORPRATION 2個
https://www.amazon.co.jp/dp/B078L9QJ8L/
2段目の片方にT型分岐アダプタを
それぞれ一個ずつ。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00PANPPLQ
受信機本体
Airspy Mini 6台
https://airspy.com/airspy-mini/
処理
Windows10 PC
SDR#
受信用途
霞目飛行場管制受信用 1台
松島基地・航空自衛隊・米軍GCI受信用バンドスキャン 3台
仙台空港管制受信用 1台
民間機カンパニー波受信用 1台
分岐に分岐を重ね
損失も無視できないとは思うのですが
アンテナをさらに上げるのは
ちょっと無理なのでしかたないかなと。
少し遠くの松島基地の地上管制も聞こえますし、
航空管制やGCIは
相手が空を飛んでるのもあって
結構遠くまで聞こえてるので
感度的には現状でも不満は無いです。
本当は損失をカバーする為にも
アンテナ直下にアンプを付ければ良いのでしょうが
防水や給電などハードルが高そうなので
現状見送ってます。
ソフト的には
全てSDR#のAudio recorderを使って
スケルチ開いたときのみ録音する環境にして
後でまとめて受信した物をチェックするようにしています。
Windows10 PCは
ゲームやエンコードもするので
Ryzen 3900Xを使ってますが
7個SDR#同時使用時で
20-25%の使用率のようです。

というわけで、RTL-SDRきっかけで受信機沼にハマった顛末のご報告でした。